母方の祖父が亡くなりました。享年91歳。直前まで元気で食欲も有りよく喋っていましたが、容態が急変したという連絡があってから1日も経たないあっという間のことでした。儚いものです。切ないです。
子どもの頃、祖父母の家に行くときは親戚が集まっての宴会のとき。祖母の家庭料理と祖父の話を聞きにいっていました。朝晩の散歩が日課で、赤玉ポートワインを飲みながら、いつも熱心に本を読んでいました。会う度に祖父が集めていた記念コインや読み終わった文庫本などをもらって帰りました。従兄弟と遊んで走り回っていた裏の畳の部屋。そこに祖父がいないと思うだけで何かすべてが遠くなっていくような気がします。そしてきっと一番淋しいのがそばで介抱していた祖母だと思うと気の毒でなりません。
6年前にワタシが高松に帰ってきたときは、もうずいぶん年をとって散歩や読書が思うようにできなくなっていましたが、その分会いにいくと話をしてくれました。特に戦争の話や、仕事の話、従兄弟たちの活躍ぶりなんかが話題の中心でした。毎回同じ内容でまわりの苦笑いなんかも見て見ぬ振り。ひとつひとつのことに対する思いが深すぎて溢れ出てきている感じが強く印象に残っています。

「千の風になって」はええ曲やーと言う祖父にCDとCDプレイヤーをプレゼントしたのも、今年の年始の挨拶回りで祖父が食べたいと言っていたカツオのたたきをお土産に買って帰ったのも、本当に喜んでくれました。入退院を繰り返していましたが、ここ1年くらいはいろんな人に迷惑をかけたと謝ったり、涙を流したり、もうあんまり保たんと言ったり、支離滅裂なことも言ったり、半分ボケとるけど半分はしっかりしとんや!などと言って笑わせたり。もちろん本人はいつも真剣なんですが。入院は祖父にとって相当苦痛だったんだと思います。思うように身体も動かず、外にも出られず、会いたい人にもなかなか会えず、したい話もできず。それでも元気だったので、こんなに早くお別れがくるなんて予想もしていませんでした。
4/21にお見舞いに行ったのが最後の会話になってしまいました。プレゼントしたCDプレイヤーを今度祖父の家から持ってくるからね!と言ったまま約束を果たせませんでした。まちうたのCDも封を切られることなく。
憎まれ口を叩きながらも、真面目で一本気な性格の祖父。弱気と強気が入り交じりながらも、まだまだ心残りやし忘れたことが有ったのかもしれません。その分祖父の生きた証をしっかりと胸に刻んで、我々がその思いを引き継いで生きて行かないといけないと思います。前へ進んで行きます。

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